第一印象。

最近よく、初めて会った人やそんなに話したことない職場の人にまで、

 

「あなたのこと好きです」

 

と言われる(女の子に限る)

 

果たして私の第一印象ってどんなものなんだろうか。

 

以前、好きな人とご飯を食べに行った居酒屋さんの店員さん(彼女はもともと精神病棟で働いていたらしい)に

 

「初対面で、にへへって笑う人は人見知り。だから、あなたも人見知りでしょ?でも私、あなたのこと好きよ」

 

と言われた。

 

「そうですか?わたし、人見知りですか?」

と照れ笑いしてみせたら、横にいた彼は

 

「うん、この子、まあまあ人見知りよ」

 

と言ってた。

 

 

よく自分からお客様に絡みに行ったり、あまり話した事ない社員とも肩を並べて仕事しなきゃいけない状況になり、話さなくても話さなきゃいけないこともいっぱいある。

 

できるなら、一度でも会って話した人には、

また会いたいと思ってもらえるような人間になりたい。

 

 

 

数日前、自分の店の姉妹店の店長と初めて飲んだ。その店長とはほとんど話したことがなかった。

 

もともと、好きな人と仕事の話をしてて、お互いに誤解してるとこがあると思って、その店長に話をしにいったのがきっかけで。

私が、好きな人のことを庇うようなラインを店長に送ったら、電話がかかってきて、

 

「今どこにある?お酒飲める?うちの店来いや、」

 

と言われ、直接話したいとこもあったので、店に向かった。

 

まずは、私の目的だった好きな人への誤解を解かないと、と思っていたら、

 

予想外な事を言われた。

 

「お前、あの店(好きな人が働いてる店)の店長やれや。俺は、あいつ(私の好きな人)に店任すくらいなら、お前が店長やったほうが、絶対売り上げ上がると思う。お前も、なんか掴みたくて、認められたくて、あの店にヘルプ行きゆうがやろ?やったら、お前が店長やってあの店変えたらいい。俺がメニューとか考えるき、社長にも俺から話ししちゃうき。技術とか実力とか無くてもいい。必要なのは気持ち、やる気よ。俺もこの業界に9年おるき、わかるよ、だいたい顔みたらさ。たまに各店舗の見回り行くけど、やる気ある人の顔は違うから。社長は知らんけど、見てる人はちゃんと見ゆよ。俺が独立したら、俺の店に呼びたい。」

 

社員ミーティングで月一回顔を合わせる、たまに食材を取りに来る、バイトの様子見に来るだけだった店長にそんなことを言われた。

 

とても嬉しかった。

こんなにダメな私をちゃんと見てくれてる人が他にもいたんだ。

 

必要としてくれてる人がここにもいたんだ。

 

私が密かに頑張ってることや、努力してたことを一番見てくれてるのは、分かってくれてるのは、好きな人だけと思ってた。あの人だけでよかった。

 

私の今の目標が、「好きな人が今働いてる店の店長」だから、それに一番の近道を用意してくれると言うんだから。

 

 

好きな人に「頑張り方を間違ってる」と言われたけど、案外そうでもなかったかもしれないな。

 

 

 

僕を見てくれよ。愚かでも歩くこの様を。

いつかまた叱ってほしいよ。

言い訳用意しとくから。

 

締めたつもりが解けていたり。

 

傘を閉じたつもりが、手を離すと開いてしまった。

 

きつく締めたはずの靴紐が、解けてしまった。

 

自分にとって、あなたにとって、みんなにとって、必要なことをしたはずが、

 

失敗に終わる。

 

人生とは、その繰り返しだ、と言われてしまえば、そうかもしれない。

 

出会いに別れがあるように、

好きに嫌いがある。

背中。

いつも追いかけてた、私が大好きなあなたの背中。

 

私より歩くのが早いから、いつも必死で追いかけてた。

 

また置いていかれるのはいやだ。

 

また一人になるのはこわい。

 

せめてあなたが歩いた道をたどろう。

 

ゆっくりでしか進めないけど、たまに振り返ってよ。

 

たまに立ち止まってよ。

 

そこにいるからさ。

 

雨の日は、嫌なことを思い出す。

 

あなたがいなくなった日。

 

どこに行ってしまったのだろう。

 

 

金木犀と誕生日。

扉を開けて外に出ると、冷たい空気とあったかい日差しと、金木犀の香りがする。

 

秋だ。

 

金木犀の香りがする世界は好きだ。

実家の近くに、金木犀があっていつもこの香りがしてた。

 

給料、労働時間、職場の位置と

一人暮らしという条件を満たした今の仕事。

仕事も人付き合いも、お客さんも、店のことも、従業員も大切にしようとは思うが、

 

現実は甘くない。

 

考え方が合わない人はいるし、

1人の人を師事すれば、片方の人を傷つける。

 

でももう決めたんだ。

私はやりたいようにするんだ。

 

「たどり着く先はみんな一緒で、普通にいけば真っ直ぐ進む道があるのに、わざわざイバラの道を通る必要ある?

あやかちゃんは、いま俺と同じ道を行こうとしゆよ。」

 

と、彼に言われ、その道を歩むなと言われたが、私も聞く耳を持たないので。

 

イバラの道のまま、あなたが歩いた道を歩こうと思う。

 

「じゃあ、私は、あなたが辞めた後、あの店の店長になるんですね。」

 

と冗談をかましたけど、

それが目標となってしまった。

死ぬ気で今から2年ほどかけて這い上がっていきます。

 

 

闇がこわくないのは君のおかげなんだよ、君も歩いた道だから。

 

 

私が高校三年の時にであったヒーロー。

 

深瀬 慧くん。

 

お誕生日おめでとう。